「Amazonが高級スーパーを買収した3つの理由〜”ネットからリアルへ”はどこまで続くのか〜」



”Amazon GO” to real world!


Amazon過去最大規模の買収劇!



Amazonがホールフーズを買収しました。
ECと小売業界には衝撃的なニュースだそうです。


ホールフーズを知らない私には、
イマイチ、ピンとこなかったのですが、
買収額(債務含む)が、

137億ドル!

日本円で約1兆5200億円!


という金額に驚きました(笑

過去最大規模の買収になるそうです。

ホールフーズは全米で数百店舗を抱えるスーパーマーケット。


最近ではオーガニックに力を入れていて、
”高級スーパー”って感じでしょうか。


このニュースに触れたとき、
取り上げるメディアによって、
扱い方が違ったので紹介します。











Amazonの小売り企業買収の話になると、


ウォルマート VS Amazon


という構図がよく出てきます。

リアルからオンラインへ。
オンラインからリアルへ。


その構図です。


今回もその分析をする人たちも多いようです。



私として、今回の買収のポイントは3つ。


1つめは、
Amazon GOの大規模な実地検証


2つめは、
リアル店舗のデータ収集


3つめは、
生鮮食品の配送拠点



記事中に実店舗展開を加速させる、ってありましたが、
個人的な見解として、
Amazonが「リアル店舗展開に注力していこう」
としているイメージがあまりないです。


リアル店舗を多く展開するよりも、

Amazon GOの決済システムを普及させるほうがはるかに効率的でIT企業としての価値は高まる。
(ま、リアル店舗も増やしていく可能性は十分にありますが)
それよりも、Amazon的にはキャッシュレス社会を作る方が圧倒的に魅力的です。


ただ2と3のように買い物はリアルな世界で行われているわけで。
人間の行動データの分析は購買動向と同じように重要なデータになると思われます。
となれば、実店舗でのデータ収集はAI化が加速する今、収集しておきたいものです。


またAmazonとしては、毎日の、今すぐ欲しいものも販売したい。
特に毎日の生鮮品はネットにとっては弱いところ。
それをスーパーマーケットを買収することで補えるなら、
これほどうまみのあることはないでしょう。


今回のように、IT企業がリアルなビジネスに展開していくトレンドは止まりません。


TOYOTAの豊田社長はライバルにテスラモーターやGoogleをあげています。
またそのための投資も始まっています。
つまり私たちはシームレスにライバル企業を考えないといけないし、
シームレスにビジネス展開できる時代にきているということです。



さて、Amazonが美容室企業を買収したら…


この話はまた検討してみたいと思います。