美容室の教育管理ツールとしての電子カルテ活用

LINEやFacebookのグループを使って、練習の日報みたいなものを写真と一緒に共有する、といった運用をされているサロンさんもあります。
ただ、情報の”ストック”ができず、どのスタッフがどんな練習を行ったのか、一元的な管理ができないといった悩みが出てきています。

「美歴」は本来、美容師さんとお客様とのカルテ共有を主に作られたものですが、美容室さんの中には、”教育管理ツール”として活用する事例も出てきました。

こういうITサービスって、開発/提供側が意図していない使い方で価値を感じていただけることってよくあることです。勉強になります。

では、どのように活用しているか、ご紹介させていただきます。

1.全体像
若手美容師さんたちが日々のウィッグ練習の成果を写真とともに美歴に記録し、同僚、先輩、教育担当者と共有、コメントを投稿しあっています。


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2.若手スタッフさんが行う事

(1)ウィッグ練習記録用に、仮のお客様情報を登録しておきます


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こんな感じでお客様リストに登録されます。

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(2)日々の練習成果を、練習用に登録したお客様のカルテとして記録、蓄積していきます。

下の画像の流れのように通常のカルテを作る感覚で、練習記録を登録していきます。

練習用に登録したお客様の詳細からカルテ作成へ

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練習の成果を写真とともに登録しましょう。日報感覚が良いですね。

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送らずに保存して、

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このように、登録されました。

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毎日記録していけば、このようにデータが蓄積されていきます。

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3.教育担当者さんが行う事

(1)閲覧したいスタッフを選択します。

「スタッフ」タブから選択しましょう


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「お客様」を選択すれば、


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このようにスタッフが登録しているお客様が表示されます。練習用に登録したお客様を選択しましょう。


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(2)練習成果を確認し、気になった点やアドバイスをコメントに投稿します。

カルテ一覧(練習記録の一覧)が確認できます。

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カルテ詳細を開いて、練習内容を確認し、コメントを入れます。コメントが投稿されると、カルテを作成したスタッフに通知が飛びます。


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この様な形で、日々の練習の”過程”をストックし、テストの時だけでなくレベルアップの状況が把握できます。
教育担当者がコメントを入れてあげることで、日々、美容師たちの気づきとなり、結果的に効率的な技術向上を実現できているようです。
ぜひ、ご参考にしてください!!

記事筆者:藤波裕樹