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2015.02.18 Wed
『”選択する”とは”選ぶ”だけでなく、裏には”選ばない”ということも含まれる、という話。』







人間の行動は選択の連続です。

コンビニで飲み物を買うのに、
パックのお茶にするか、
ペットボトルのお茶にするか。
PASMOにチャージするのに、
3,000円にするか、
5,000円にするか、
1万円にするか……。

このような日常的なことも
脳内では選択がなされて、
判断が繰り返されているわけです。

では、「お客さんから選ばれる」とは、
どういうことなのでしょうか。

できれば多くのお客さんから選ばれたい。
売上を高めたいし、みんなに求められたい。
これは仕事をしている上でもっともなことです。

ただ、すべての人から好かれるというのは、
誰にでもいい顔をする人のようなもので、
色んな女の子に優しいメンズのようなもので、
(あれ、これはちょっと違う?)
「私にだけではない」
って思われてしまう可能性がありませんか。

古い例え話ですが………、
なぜか不良風な男の子がとてもモテる
なんてのは昔はよくあったことで、
彼はすべての人からモテたわけじゃなくて、
ある一定の限られた人たちから選ばれていて、
その裏には、選ばないという判断がしやすい、
という事実もあったのではないか、と思うのです。

不良風という明確なポゼッションがあるからこそ、
不良風なんて嫌よ、という女子からは選ばれない、
その代わり、そこに良さを認める人からすれば、
選ぶ理由が明確にあるということ。

これもひとつの選択の重要な表裏なのではないでしょうか。


顧客満足度を高めることで、
お客様に選ばれる美容師になる。

それはとても大事なことです。
その前に検討するべきは、
自分はどういうお客さんに選んで欲しくて、
自分はどういうお客さんから選ばれないのか。


モードっぽくパシッとカットしたいお客さんは、
ゆるふわフェミニンを全面に押しているサロンは選ばない。

その逆もしかり、であって、
この選ばれないということが大事なのだと思います。

例えば、弊社の美歴カルテという電子カルテは、
再来店や客単価の向上を支援するツールです。
ただ導入してすぐに結果に繋がるものではないのも事実です。

これはじっくりとお客さんのデータを蓄積して、
その分析と次の戦略への転換がポイントです。
となると、
「すぐに集客が欲しい」
というお客様とはマッチングしないわけです。

すぐに集客が欲しい美容室さんに、
うちの商品を勧めてしまうと、
お客様のニーズと合わなくて、
結果的に無駄足になってしまう。

ですから、私たちは、
(喉から手が出るほどお客様は欲しいけどww)
そのような美容室さんには営業しません。



選ばれない人であること


これも立派なブランディングだと思うのです。
自分たちが何者であるのか。
これをじっくりと見直して、もしくは生み出して、
これから10年間の戦術に組み込むことは、
商品価値に重要性を見いだしている現代において、
とても大切なことであると思います。



今日も、偉そうに、失礼致しました。



3月5日、福岡にて「美容師さんが2020年までに準備すべきこと」をお話します。
『デザインはもっとも短い恋愛小説なのだ、という話。』
『出世して偉くなった人を”立場のある人”と呼ぶのは肩書きが付くからではなくて………、という話。』
『5年以内に美容室に導入したい“マーケティング+データサイエンス”的発想、という話。』
『そのダサい割引戦略では、お客さんは囲い込めないのでは? という話。』

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣