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2015.02.24 Tue
『新人の考え方を変えることは難しいから、選択方法を変えてみたら……、という話。』




ハーバードビジネスレビューの記事に、
『人の考え方を変えるより、”意思決定の環境”を変える方が簡単だ』
という記事がありました。

これをとても興味深く読みました。
最近、私は、
美容室にアドバイスさせて頂くことがあるのですが、
まさにスタッフ教育の方法論として、
同じような提案をしているからです。


人間の考え方を変えるのはとても難しいこと。
そもそも20歳を超えたら、
なかなか考えは変わりません。
私の経験上、
知識や経験がない人ほど、
ベースになっている考えを変えることは困難。

新人教育のとき、
これまでは
組織で決定したルールを守らせていたと思います。
その規律を守ることで技術の向上等を図る。
これはこれで、ひとつの大事な方法論です。

ただ………、
スタッフのモチベーションがあがらない、
なんてときに、
組織が決定したルールを強硬に守らせることは、
逆効果になるのでは………、
と思うのです。

本記事で言っていたのは、
”意思決定方法の変化”
です。

なぜ、そのルールを守らないといけないか、
その理由を論理的に理解させることは大事です。
それ以前に、重要なことは、
「行動を選択させる」
ということです。

自ら選ぶことで、行動に納得性と正当性を、
自分のなかに設定することができます。

では、具体的にどうやってそのプロセスを追うか。

まず「自分の得意分野、強み、独自性は何か」
を考えさせます。それがまだまだ未熟だとしても、です。
次に「その強みをこの組織でどう生かせるか」
を考えさせることです。

このふたつの流れは、
「自分の強み」=個人重視
そしてそこから、
「組織に生かせるか」=組織重視
という、相反する意識を、
一方向に向かわせることができます。



もちろん、
現実の仕事というのは、
このように割り切って、
割り振れるものではありません。
しかし、
数ある日常の業務の中で、
自分が強みにしているものがあるか、
ないか。

これによって、
日常の業務に変化を生み出すことができ、
仕事のアクセントになるのです。



マネジメントにおいては、
フィジカルの疲れ、
心理状態の上下、
などを把握すること、
そしてそれを業務に生かすこと、
これも、大切な要素だと言われます。

自分に自信がある業務は、
考えるし、前向きになれる、
疲れを軽減させることができる。
これがアクセントになるのです。


考え方を変えることよりも……、

選択の方法を変えてみる、
選択肢を変えてみる、
その結果、方向性を与えてみる、
という方法で、考え方を変えずに、
行動を変化させることができる、
かもしれません。

考え方を変えるよりも、
きっと日常業務のなかで生かせる、
ひとつの方法なのではないでしょうか。


と、今日も偉そうに、失礼致しました。


3月5日、福岡にて「美容師さんが2020年までに準備すべきこと」をお話します。
『デザインはもっとも短い恋愛小説なのだ、という話。』
『出世して偉くなった人を”立場のある人”と呼ぶのは肩書きが付くからではなくて………、という話。』
『5年以内に美容室に導入したい“マーケティング+データサイエンス”的発想、という話。』
『そのダサい割引戦略では、お客さんは囲い込めないのでは? という話。』

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣