知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン

美歴マガジン記事一覧 » 『主たる業務との付き合い方が戦略のミソかもしれない、という話。』
 有料 2015.03.25 Wed
『主たる業務との付き合い方が戦略のミソかもしれない、という話。』




エレクトロニクス部門の不調が続くソニーにあって、
VAIO部門を売却し、テレビ事業を分社化することで、
少しずつ、健全化を取り戻し始めています。
また映画や音楽、金融部門は大きな収益源になっています。
各部門を分社化することで、大局的な目線に立って、
それぞれの黒字化をすすめることにより、
インフラからコンテンツまで整備しようとしています。

今やシャープは倒産の危機さえささやかれています。
「液晶のシャープ」と言われた栄光の日々を忘れられず、
莫大な赤字を計上しています。
前の幹部がある経済サイトでインタビューに答えていましたが、
「シャープは早い段階で車のフロントガラスへの投影技術など
独自の技術をもとにした技術開発をすべきだった」
と言っています。

主たる業務や本業などという言い方があります。
確かに主幹業務はもっとも大切なもので、
本業をもとにした新しい事業の拡大は、
多くの企業が目指しているスタイルだと思います。

本業に引っ張られることで、
主たる業務に固執することで、
企業全体の収益性を悪化させることが、
正しいことなのでしょうか。

シャープやソニーがそうだったように、
昔からある出版社がそうだったように、
過去からの技術に執着するあまり、
戦略が後手になってしまうことがあります。

個人的な感想ですが、
主たる業務がブレなければ、
それをもとにした新しいビジネスに取り組むのは、
とても自然なことに感じます。

以前、ある美容室のオーナーさんに話したら
「いやぁ、うちの美容師たちにはさせられない」
とおっしゃってました。

であるならば、本業の売上も相当にいいのか、
と言えばそうでもない。
もっと言えば、死ぬ気で本業をしているわけでもなく、
練習をしているわけでもない。

この状況の問題点は何かと言えば、
–技術的な視点はわかりませんが–
マネジメント的な目線で考えてみれば………
●本業に集中できる環境ができていない
●大局的な目的を明確にできていない
●それらを従業員に理解させられていない
ということでしょうか。

「手段と目的」
という話がよく出てきますが、
「目的は明確にすることとブレないこと」
そしてその目的は具体的であること、

「手段は間違えても良いこと」
トライアンドエラーを継続的に観察すること、
そしてエラー率を低減させていくこと、

この2点が大切なのではないでしょうか。

間違えること、失敗することを叱責したり、
それによって誰かの権威を失うことより、
その経験を次にいかすことが大事。
失敗を恐れて計画や目的を変更してしまうこと、
これも危険な発想だと思います。

最後に、アメリカの詩人、ロウエルの言葉を………。


「失敗は罪ではない、罪とは低い目標を持つことだ」




今日も偉そうに失礼致しました。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazihe編集部
兼任編集長 石渡武臣
『デザインはもっとも短い恋愛小説なのだ、という話。』
『出世して偉くなった人を”立場のある人”と呼ぶのは肩書きが付くからではなくて………、という話。』
『5年以内に美容室に導入したい“マーケティング+データサイエンス”的発想、という話。』
『そのダサい割引戦略では、お客さんは囲い込めないのでは? という話。』

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣