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 有料 2015.05.14 Thu
『若い人から聞いた”ワーク・ライフバランス”がとても不均衡だった、という話。』



「ワーク・ライフバランス」という言葉を良く聞く。
いや、もはや使い古されたのかもしれない。

それでは「ワーク・ライフバランス」とは何か。

先日、ある若い美容師さんが、
「ワーク・ライフバランス」の話をしていた。
この人に限らず、このワードを話す人の中には、

「仕事をしつつも、プライベートを充実させる」

という意味に使っているケースを見かける。

私生活を充実させるために、
仕事を効率化させて、
家族と過ごす時間、自分のための時間を増やし、
仕事一辺倒ではないライフを送ることが大事、
と思っている人が意外と多いようだ。

つまり、
「仕事とプライベートを分ける」
ということ。


しかし、
ワーク・ライフバランスとはそういう意味ではない。

「ワーク・ライフバランス」の定義とは、

「仕事と生活の調和」

なのだ。

とても単純化すると、
いつもの生活が仕事に反映されて、
生活が充実することで、
さらに仕事に結びついていくこと。

生活の中で家族が感じたこと、
友だちが思っていること、
自分が欲しいもの………、
それらが己の仕事に反映されて、
双方の充実が図られることが、
ワーク・ライフバランスなのだと思う。

仕事で学んだことが生活に生かされたり、
生きていて知った情報が仕事に生かされる。
そんな環境づくりが大切なのだ。

仕事と生活なんて結びつかないよ

そういう人も多いだろう。
そのとき、私はもう一歩、踏み込んでみたい。

ライフを「生活」ではなく、
ライフを「人生」と置き換えてみる。

人生とは社会で生きていくことだ。
であるならば、
「社会のために働けているか」
という意識はどうだろうか。

自分が行っている仕事が、
社会のために役立っている。

これはまさに仕事と人生がリンクしている。
仕事が充実するほどに、
社会が充実していくならば、
これほど充たされることはない。

自分の仕事が、
社会や地域のために、どのように役立つか。
どうすれば役立たせることができるのか。
これを考えて、
生きて、働くことがバランスなのではないか。

私はワーク・ライフバランスとは、
仕事と生活を分けることではなく、
同じステージで考えることだと思う。


寝ないで仕事をしたって、
私はあまり苦にならない。
それはきっとワーク・ライフバランスが
とても均衡した状態にあるからだと思う。

生き生きと仕事をしている人は、
みんなそうなんじゃないかな。

プライベートな時間を重視するために、
仕事量を抑えることよりも、
その仕事にどんな意義があるか、
どんな意味を持たせることができるか。

そのことを考えた方が、
きっとワーク・ライフバランスは満たされると思う。
そして、その後に、量や質という、
方法論の意味が出てくるんじゃないだろうか。


なんて、偉そうに失礼致しました。

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣

『仕事ができる美容師と、できない美容師、という話。』

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『美容師にとって”美歴”は使えるアプリか、使えないアプリか、という話。』