知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン

美歴マガジン記事一覧 » 『そのヘアデザインの根拠は何ですか?』
2015.11.10 Tue
『そのヘアデザインの根拠は何ですか?』

|デザインがビジネスの中心に|

IT業界ではずいぶん前から言われている
「デザインの時代」


10年以上前、デザインと言えば、
ビジュアルクリエイティブを想起した。

今は、モバイルやPCなどのWEBサイト、
もちろんアプリなどのWEBデザインにおいても、
重要なデザイン要素として捉えられるのが、
UX=ユーザーエクスペリエンスだ。


|体験は嘘をつけない根拠になる|

ユーザーの体験、つまり使いやすさを
しっかりと研究された設計が求められる。
これまではオシャレ感みたいなものが優先され、
またはWEBテクノロジーを使ったギミックが、
競争のポイントになっていた。

しかし、
今はもっと深い次元でのデザインが求められる。

人間というのは面白いもので、
ウェブサイトを観るときでも、
その人間性というのが出る。

サイトのどこから見始めるか、
どんな視線の動きをするか、
どういう表示になっていれば、
そのコンテンツはアクティブに活用されるかは、
人間の行動心理から読み取れる。


例えば、
人類はウェブサイトに慣れてきた。
毎日、必ずブラウザを開く生活になった。
そうすると、
「四角くて横長のデザインは広告」
と脳が勝手に認識するようになった。
Yahooを開いても、脳は知っている、
どこに広告が表示されているか。

すると、自然とそこは観なくなる。
だから目を引こうと
動画やGIFなど、目立つ広告が多くなる。


|生活に潜む様々なデザイン|

モバイルコンテンツであれば、
右手で操作するか、左手か、
片手か、両手か、
起きたままか、横になっているか、
電車のなかか、リビングか………
など様々な使い方や利用シーンによって、
そのデザインは変わってくる。


ここまで深い思想を取り込んだ上での
デザインが求められている。
ここを無視すると、
「なんか使いにくいよね」
というユーザー体験を生んでしまう。
そうなったら利用頻度は下がる。

私たちは、消費者の利用シーン、
使い方、ライフスタイルまでを
デザインに取り込む必要性がある。
これこそ、時代のデザインなのだ。


|デザインは人のためある|

私は個人的に、
「デザインとは、設計である」
と思っている。

家を建てるとき、闇雲には作らない。
そこで生活する人のスタイルを、
設計にはしっかりと踏まえる必要がある。

設計のないデザインはアートだ
と思っている。
もちろん、
これも大事なデザインの領域だ。

ただビジネスが絡むデザインには、
すべからく設計が取り込まれるべきだ。
消費者のライフスタイルを豊かにすること。
これがビジネスデザインの重要な役割だと思う。


これからの時代、
ヘアの世界で俗に言われる
”トレンドデザイン”
というものの本質は変わると思う。
もっと生活様式や機能美を取り入れた
ユーザーエクスペリエンスの高い
ヘアデザイン。
(もちろんカラーやパーマも含む)



できうることなら、
値段や時間と紐づけない、
消費者の体験と相関関係のある、
高付加価値なデザインを提供する、
そういうヘアデザイナーに
さらなる活躍を期待したい。


なんて。お前は誰やねん、
って上から目線で失礼しました。

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣