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美歴マガジン記事一覧 » 『新しく始めた計画や業務がお店に定着しない5つの理由、という話。』
2016.03.04 Fri
『新しく始めた計画や業務がお店に定着しない5つの理由、という話。』
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|春は新しいことへの気持ちが高まる季節|
4月からの新年度、
または新入社員を迎えるにあたり、
3月というのは、
組織体系や事業計画、業務内容を一新させたりする。

ま、春に限らず、社長から
「こんなことをはじめよう!」
とか
「現状のこれを改善しよう!」
なんて大号令がかかるとき、
業務内容が作り替えられたりする。

社長や店長が、何かの本を読んで、
その内容にとても影響を受けて、
突然、何か目新しいことをおっぱじめる。
そんなこともあるだろう。


|いつの間にか、いつもの生活に戻る|
そして、きっと、
スタッフのみんなも気合いを入れて、
”やってみよう”
なんて始めてみたものの、
1週間、1ヶ月、3ヶ月………。

ひとりが忘れて、ふたりが諦めて、
3人が脱落して………、
いつのまにか、
何事もなかったかのように、
元に戻ってしまっている。

そんなことはないだろうか?


|誰にでも起こりうる”あるある”症状|
なんでこんなことが起るのだろうか。


その理由はいくつかある。
私が見てきた事例をもとに考察してみる。


(1)新しい計画が理想的

新しいことを始めるとき。
やる気がみなぎっているから、
その内容はとても理想的になる。
夢を描く。
それがいけないのか!

そう、いけないのだ。
理想は目指すからいいのであって、
今週、今月、今年の計画にしてはいけない。

新しい計画を策定するとき、
まずすべきことは、
今の現有戦力で実行できるかどうか。
現状のオペレーションに沿っているかどうか。

第一歩はそこからはじまる。


(2)それでいて、計画がざっくり

理想的な計画の上に、
実効性の薄い内容であることが多い。
そして……
「意識を変えよう」的な話からはじまるなら、
それは危険としか言いようがない。
「計画と意識変化」をセットにしてはいけない。
混ぜるな危険!
である。
新しい計画は、
できるだけ現実的であり、
できるだけ緻密に作るべきなのだ。



(3)その上、ステップが高い

”理想的なざっくり計画”(笑)は、
ひとつひとつの階段が高い。
例えば、いきなり
「お客様から次回予約を取る」
となる。

「いやいや、難しいことじゃないでしょ!」

と反論する人がいるだろうが、
今までやってきていないことをやるのだから、
とてもハードルが高い。
そんなことに気づけていない。

お客様に次回予約をしてもらう、
という高いステップの前にすべきことがある。
もっと小さなステップがある。
(これはまた違う機会に)



(4)PDCAを追うルールがない

”理想的なざっくりとした高いステップの計画”………
であるからこそ、
PDCAを追いにくい。
さらに計画の実行が遅れている、滞っているとき、
この原因を見つけ出し、改善するという行動にでない。
ルール化されていないだけでなく、
PDCAを追いかけるという仕組みにもされていない。
それでは問題発見や改善には繋がらない。


(5)いつの間にか次を探し始めている

”PDCAを追わない理想的でざっくりとした高いステップの計画”

が、もっとも成功しない理由は、
この方法論を持ち込んだ社長が、
この行く末を見守る前に違う勉強をしていることだ。
つねに新しい方法を探している。
良いと思ったら、ちょいちょい導入する。
しかも、ざっくりと幹部に話してやらせようとする。

そんなものが定着するわけがない。


|まずは、起ったことを見直すことから|
この一見、誰が見ても当たり前の論理が、
多くのサロンで見逃されていることに驚く。
この”付け焼き刃”を、
”正宗”よろしく本当の刀にするための、
叩き続けるという継続の苦労をしたがらない。
それでは誰にも根付くことなどないのだ。



じゃ、どうすればいいのさ???


簡単です。
この(1)〜(5)の逆をすればいいんですよ。




と、今日も偉そうに失礼しました。



株式会社美歴
「美容師名鑑」「BirekiMagazine」兼任編集長
電子カルテアプリ『美歴』プロダクトマネージャー
石渡武臣




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